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お口のトラブルの原因と予防に関する考え方(院長の私見)【予防歯科】【原因にアプローチ】

※2023年4月6日記載(同5月15日加筆修正)

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お口のトラブルは原因無く起きるわけではなく、多くの場合何かしらの原因があります。

原因が重なればトラブルの発生率は飛躍的に上がりますし、反対に原因に対して事前に対処できればトラブルは起きにくくなるでしょう。

まずはトラブルの原因ですが、大きく以下の3つに分けられます。

1.細菌に関する問題
2.力に関する問題
3.免疫に関する問題

です。

これらの要因が一つもしくは複数重なることでお口にトラブルが起きます。

結果として起きるのがむし歯、歯周病、口内炎、顎関節症、食べる機能の低下・・・などです。

一つ一つ原因を見ていきましょう。

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1.細菌に関する問題

まず第一は細菌(ウイルス含む)の問題です。

お口の中の問題はむし歯、歯周病は細菌(むし歯菌、歯周病菌)によって引き起こされていることが知られています。

また、その他お口の中にトラブル(特に口内炎の類)を起こすものととしてカンジダ菌などの真菌(カビの仲間)、ヘルペスや帯状疱疹などのウイルス等も挙げられます。

対処としては歯科医院内で行うものとして

「虫歯治療」「歯周病治療」「専門的口腔ケア」「生活習慣指導」等があり

自宅で行うものとして

「口腔ケア(歯ブラシ含む)」「糖質摂取のコントロール」

等があります。

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2.力に関する問題

次に原因となるのが「力」に関する問題です。

人間の体は適切に力が入らないと衰えていきますが、過剰な力は身体に悪影響を与えます。

これは全身でも同様ですし、口の中にもトラブルとして現れます。

「歯ぎしり」(歯をグリグリこすってしまう)

「食いしばり」(歯を常に食いしばってしまう)

等の癖がが代表的です。

その他余分な力が加わる原因としては

「ストレス(によって食いしばってしまう)」

「悪い姿勢(によって食いしばってしまう)」

「悪い寝方(によって食いしばってしまう)」

「悪い歯並び(によって変な場所に力が入ってしまう)」

「スマホ、パソコン作業(前のめりになって食いしばってしまう)」

等が挙げられます。

ほとんど生活の中に要因があると言っても過言ではありません。

また、これらのクセによって肩こりや片頭痛、腰痛などを併発していることも多いのが特徴です。

それらの結果として力を受け止めるお口の中に症状が現れます。

結果として「歯がすり減る」「歯が痛い」「顎が痛い」「しみる」「歯ぐきが腫れた」ようになってきます。

歯科医院内で行う治療としては

「むし歯治療」「歯周病治療」「マウスピース」「入れ歯治療」「生活習慣指導」等があり、

自宅で行うものとして

「行動変容(自分の癖を意識的に変えていく)」

等があります。

TCH(歯列接触癖)についての記載も参考にしてください。

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また、その反対に適切に力が入らない場合もトラブルに繋がります。

高齢者の口腔機能低下症子供の口腔機能発達不全症が代表的です。

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3.免疫に関する問題

 人間の体は免疫力が下がると病気になります。

お口の中で考える免疫とは大きく二つに分けられ

「唾液」と

「全身の免疫」

とがあります。

お口の中の免疫力は表面に出ている部分に関しては特に唾液の中の免疫成分やミネラルの影響が大きいです。

また、全身の免疫状態が下がると粘膜の問題が起きやすくなります。

唾液に影響する要素としては

「薬」(多くの薬は唾液を減らす傾向にあります)

「加齢」

「ストレス」

「糖尿病」

「口呼吸」(鼻や喉のトラブルに起因することが多い)

などがあり、

全身の免疫に関する要因としては

「ストレス」

「睡眠不足」

「大きな病気」

「妊娠」

「加齢」

など、非常に多くの原因があります。

その分対処も多岐にわたりますし、対処不能なものも少なくありません。

歯科では

「唾液を増やす取り組みをする」「食事指導により免疫力を上げる」

等の取り組みを行っていきます。

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4.歯科での対応

 お口のトラブルの原因は多岐にわたるため、歯科医院ですべてに対応するには限界がありますし、また対処不能な原因もあります。

しかしながら原因が重なるとよりトラブルが起きやすくなるということは、言い方を変えると

「対処できる原因には一つ一つ対応していくことでトラブルの発生率を下げられる」

ことでもあります。

西原ひだまり歯科では患者さんと対話を行いながら一人一人にに合った形で

「歯科治療を行っていく」

「家庭(普段の生活)で実行可能なことを指導、練習していく」

「(場合によっては)連携医療機関や、他の機関を紹介していく」

といった方法を組み合わせていきます。

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