コラムCOLUMN
12月に入り、空気が乾燥する日が増えてきました。
そんな中、ご自身の口の中の乾燥が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、口の中の乾燥の原因やそれによってどのような影響があるのかをお話していきます。

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唾液が減少する理由
唾液が減少する理由はさまざまです。
- 加齢
口の周りや顎の筋肉が衰えたり、歯の本数が減ったりすることで、噛む力が低下し、唾液の分泌も少なくなります。
水分をこまめに摂取する、唾液腺のマッサージなどの習慣をつけて唾液の分泌を助けてあげるとよいでしょう。
- 口呼吸をしている
口呼吸をしていると常に空気が出入りするため、口の中が乾燥状態になります。
鼻呼吸をすれば、口の中の乾燥を防ぎ、さらに風邪や病気のリスクも軽減できます。
- 噛む回数が少ない
食事の時に噛む回数が少ないと、唾液の分泌も少なくなります。
意識して噛む回数を増やしたり、噛み応えのあるものを食べたりすることで、唾液腺が刺激され、唾液の分泌量が増加します。
- ストレス
唾液の分泌は、自律神経が関係しています。ストレスを感じると交感神経が優位になり、唾液の分泌量が低下します。副交感神経が優位になると唾液の分泌量が増えるので、軽い運動や良質な睡眠を取るための工夫をして、リラックスした状態を作ることを心がけてください。
- 病気や薬の影響
糖尿病や甲状腺疾患、シェーグレン症候群という膠原病の一種など、病気の影響で唾液が分泌しにくくなっている可能性もあります。
また、服薬中の薬の作用で唾液が減ることも。
とは言え薬は必要で処方されているもののため、変更するわけにはいかないのが悩ましい所です。
- ホルモンバランスの変化
女性の場合、更年期を迎え女性ホルモンが減少すると、唾液の分泌量も減少します。
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唾液が減るとどうなるの?
唾液の働きについては以前も述べましたのでこちらもご参照ください。
唾液の分泌が減少することで、以下のような悪影響が起きます。
- 虫歯や歯周病のリスクが高まる
- 食べ物が飲み込みづらくなる
- 口内炎や唇、舌が荒れる
- 喋りづらくなる
- 口臭の原因となる
唾液には自浄作用という、食べかすを洗い流し口の中を清潔に保つ働きがあります。
唾液の分泌が減少することで、自浄作用が働かず、虫歯や歯周病のリスクが高まったり、口臭が気になったりします。
また、食べ物が飲み込みづらくなったり、喋りづらくなったり、口内炎を引きを超すなど、生活の質を下げることにも繋がるのです。
口の乾きは、ご自身の意識次第で改善する場合もあれば、医療機関を受診したほうがいい場合もあります。
口の中の乾きが続くと感じたら、ぜひ1度西原ひだまり歯科までご相談にいらしてくださいね。
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西原ひだまり歯科の予防についての考え方はこちら
日本歯科医師会の口腔乾燥についての記事こちら
(より詳しく理解いただけるかと思います)