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放置は危険!睡眠時無呼吸症候群が引き起こす健康リスク
「最近、日中眠くて集中できない」「朝起きてもスッキリしない」「いびきがひどいと家族に言われた」こんな症状が気になる方はいませんか?それは睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。
今回は、睡眠時無呼吸症候群がもたらす体への影響、そして歯科医院でできる対策について解説します。

〇睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
SAS(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に何度も呼吸が止まる、もしくは浅くなる病気です。最も多いのは「閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)」というタイプで、これは舌や喉の筋肉がゆるみ、気道が塞がれることで起こります。気づかないうちに体へ大きな負担をかけ、さまざまな深刻な健康リスクを引き起こす可能性があります。いびきが大きい、寝ている間に呼吸が止まっていると指摘されたことがある方は、要注意です。
〇睡眠時無呼吸症候群が引き起こす全身の健康リスク
呼吸が止まることで血液中の酸素が不足し、体は「酸素が足りない!」と感じて無理やり呼吸を再開します。この負担が毎晩続くことで、次のような深刻な病気のリスクが高まることがわかっています。
・高血圧
呼吸が止まるたびに血圧が急上昇するため、慢性的な高血圧を引き起こす原因になります。
・心臓病(心不全・不整脈・心筋梗塞など)
睡眠時無呼吸症候群の方は、心血管系のトラブルを起こすリスクが2〜3倍になるとも言われています。
・脳卒中
酸素不足と血圧の上昇が脳にもダメージを与え、脳卒中のリスクを高めることがわかっています。
・糖尿病
睡眠の質が悪化することでインスリンの働きが乱れ、血糖値がコントロールしにくくなることがあります。
このような合併症は、気づかないうちに進行するため、「寝ている間のことだから」と放置するのはとても危険です。
〇日常生活にも影響大!集中力・判断力の低下が事故のリスクに
睡眠時無呼吸症候群の方は、熟睡できないために日中の眠気が強く、注意力や集中力が著しく低下します。
たとえばこのような影響があります。
- 職場でのパフォーマンス低下
- 学校での集中力の欠如
- 運転中の眠気による交通事故
実際に、睡眠時無呼吸症候群の方は一般の人に比べて交通事故のリスクが数倍高いというデータもあります。「ただの疲れ」では済まされないケースもあるのです。
〇歯科医院でもできるSAS対策
「睡眠時無呼吸症候群の検査や治療って、どこで受けたらいいの?」という疑問をお持ちの方も多いかもしれません。実は、歯科医院でもSASのチェックや、治療のサポートを受けることができるのをご存知でしょうか?医科と連携しながら、歯科的なアプローチでの治療が可能で、主に以下のような対応を行っています。
・簡易的なスクリーニング検査
症状のヒアリングや検査機器を使って、ご自宅での睡眠状態を測定することが可能です。
・マウスピース治療(口腔内装置)
軽度〜中等度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対して、下あごを前方に出して気道を確保するマウスピースが効果的です。
〇まとめ
睡眠時無呼吸症候群は、自覚症状が少ないにもかかわらず、放置すると重篤な病気につながる可能性がある怖い病気です。しかし、早期に気づき、適切な対策を取ることで、健康リスクを大きく減らすことが可能です。
- 最近、いびきがひどい
- 日中の眠気が強い
- 集中力が続かない
- 家族に「寝ているとき呼吸が止まっていた」と言われた
気になる症状が続くようであれば西原ひだまり歯科までお気軽にご相談ください。
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