コラム|広島市安佐南区西原で歯科をお探しの方は西原ひだまり歯科まで

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顎関節症は歯科でどう診る?治療法と通院の目安を解説~もしかして顎関節症?あごの違和感に気づいたら読むブログ【第4回:診断・治療編】~

あごの痛みや違和感が続くと、「もしかして顎関節症かも…?」と不安になる方も多いでしょう。口が開けづらい、あごが鳴る、食事のときに痛むなど、症状が日常生活に支障をきたすこともあります。

今回は、実際に歯科医院ではどのように診断されるのか、どのような治療があるのかについて詳しく解説します。

〇顎関節症の診断はどう行われる?

顎関節症は、あごの関節や筋肉のトラブルによって生じる症状の総称です。多くの症状は似通っているため、正確な診断にはいくつかのステップが必要です。歯科医院では以下のような方法で診断を行います。

①問診

最初に行われるのが問診です。

  • いつ頃から症状が出ているか
  • 痛みの強さや頻度
  • 食事や会話であごが疲れやすいか
  • 口を開けると音が鳴るか

など、自覚症状を丁寧に確認します。また、歯ぎしりや食いしばり、過去の外傷歴など、生活習慣や既往歴も問診で把握していきます。

②視診・触診

次に、実際にあごや口の動きを観察・触診して評価します。

  • 口の開閉がスムーズかどうか
  • どのくらい開くか(開口量)
  • 左右の筋肉に圧痛(おさえると痛みがある)や硬直があるか

これらをチェックすることで、筋肉由来の痛みか関節内部の問題かを判断の参考になります。

③画像診断(レントゲン・CT・MRI)

必要に応じて画像診断も行われます。歯科医院ではまずレントゲン(パノラマX線)を撮ることが多いですが、関節円板の位置や形の詳細な確認にはMRIが適しています。骨の変形やずれが疑われる場合はCT撮影を行うこともあります。

〇顎関節症の治療法は?

診断結果に応じて、治療は段階的かつ個別に進められます。大きく分けて「保存療法」と「外科的療法」がありますが、一般的な顎関節症の多くは保存療法で改善が見込めます。

①スプリント療法(マウスピース)

もっとも一般的な治療法が、スプリントと呼ばれるマウスピースの装着です。主に就寝中に使用し、上下の歯の噛み合わせを整えることであごや筋肉への負担を軽減します。

この装置は透明なプラスチック製で、違和感も少なく、痛みの軽減や開口障害の改善に効果が期待できます。使い始めて数日~数週間で症状が和らぐ方もいます。

②生活習慣の見直し(生活指導)

顎関節症の原因の多くは、日常の癖やストレスに由来する「習慣的な負担」にあります。そのため、生活指導はとても大切です。たとえば、

  • 歯ぎしり・食いしばりを避ける(意識して上下の歯を離す)
  • 頬杖をつかない
  • 長時間のスマホやパソコン使用時の姿勢に注意する
  • 硬い食べ物を避ける
  • 口を大きく開ける動作(大笑い、あくび)に注意

など、日常のちょっとした工夫が症状の改善につながります。必要に応じて、ストレス対策やリラクゼーション指導も行われます。

〇まとめ

顎関節症は自己判断で長期間放置すると、悪化する恐れもあります。症状が軽いうちに歯科で正しく診断を受け、適切なケアを始めることで、痛みや不快感のない生活を取り戻すことができます。

気になる症状が続くようであれば、西原ひだまり歯科までお気軽にご相談ください。

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