
コラムCOLUMN
「あごが痛い」「口が開きにくい」「カクカク音がする」など、さまざまな不快症状を引き起こす顎関節症。歯科医院での治療により一時的に改善しても、「また痛みが出てきた」「再発をくり返している」という方も少なくありません。今回は、顎関節症を再発させないためのセルフケアと生活習慣のポイントをまとめてご紹介します。

〇TCH(歯の接触癖)を改善しよう
顎関節症の原因として近年注目されているのが、TCH(Tooth Contacting Habit)=歯の接触癖です。TCHとは、無意識のうちに上下の歯をカチカチと接触させたり、軽く噛みしめてしまうクセのこと。本来、上下の歯は会話や食事の時以外はわずかに隙間が空いているのが正常ですが、TCHがあるとその状態が長時間続き、顎関節や咀嚼筋に過剰な負担がかかります。
【改善ポイント】
- 日常生活で上下の歯が触れていないか意識する
- 「唇は閉じる、歯は離す」が基本姿勢
- パソコン作業やスマホ中は特に注意
- ふと気づいたときに「歯を離す」習慣を
TCHは、意識して修正していくことで徐々に改善できます。最初は気づいたときに声に出して「歯を離す」とつぶやくなどの工夫も効果的です。
〇姿勢を整えてあごへの負担を軽減
姿勢の悪さは、顎関節症の再発リスクを高める大きな要因です。特にデスクワーク中の前傾姿勢や、スマートフォンの長時間利用による「ストレートネック」は、頭部の重みを支えるあごや首に大きな負担をかけます。
【改善ポイント】
- 頭のてっぺんが天井から吊るされているようなイメージで背筋を伸ばす
- 顎を引いて首をまっすぐにする
- 椅子に座る際は骨盤を立てて座る
- 1時間に1回は立ち上がり、肩甲骨を動かすストレッチを行う
「良い姿勢を保とう」と思うと逆に体が力んでしまう方は、まずは座り方から見直すことが大切です。骨盤をしっかり立てて座ることで、自然と頭の位置も整いやすくなります。
〇リラックス法で筋肉の緊張をほぐす
顎関節症の再発には、ストレスや疲労による筋肉の緊張も大きく関わっています。あごや首の筋肉が緊張していると、無意識のうちに食いしばりや噛みしめが起こりやすくなり、症状が悪化しがちです。
【リラックス法の例】
- 深呼吸をする(ゆっくり鼻から吸って、口から長く吐く)
- ホットタオルであご周りを温める
- 首や肩甲骨周りのストレッチを取り入れる
- 寝る前にリラックスできる時間(ぬるめのお風呂、軽いストレッチ)をつくる
「疲れがたまってきたな」と感じたときこそ、意識的にリラックスする時間を持つことが大切です。あごや首だけでなく、全身の筋肉の緊張をほぐすことが、再発予防につながります。
〇顎関節症をくり返さないために大切なこと
顎関節症は、癖と生活習慣が密接に関わっています。歯科医院でのスプリント療法やマッサージなどの治療を受けて改善した後でも、日々の生活で再び負担がかかるような姿勢や噛みしめを続けていると、簡単に再発してしまうのが現実です。大切なのは、あごに負担をかけない生活習慣を継続すること。今回ご紹介した3つのセルフケアは、特別な道具も必要なく、今日から誰でも始められるものばかりです。これらを日々積み重ねていくことで、顎関節症の再発リスクをぐっと減らすことができます。
〇まとめ
これまで全6回にわたって、「もしかして顎関節症?」をテーマに、あごの違和感や症状、治療法、セルフケアについてお伝えしてきました。顎関節症は放置すると慢性化しやすい疾患ですが、早期発見・早期対策・日々の意識改善によって、再発を防ぐことができます。
気になる症状が続くようであれば、西原ひだまり歯科までお気軽にご相談ください。
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