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咬筋ボツリヌスとは?まず知っておきたい基礎知識

「咬筋ボツリヌス」という言葉を耳にしたことはありますか?美容や医療の分野で注目されている治療法のひとつですが、歯科でも応用されていることをご存じの方はまだ少ないかもしれません。今回は、咬筋ボツリヌスの基礎知識についてご紹介します。

〇咬筋とはどんな筋肉?

咬筋とは、私たちが食べ物を噛むときに使う代表的な筋肉のひとつです。耳の下から下あごにかけて存在し、口を閉じる動きに大きく関わります。咬筋があるおかげで、硬い食べ物をしっかり噛み砕くことができ、食生活を支えています。しかし、咬筋は使い方によっては問題を引き起こすことがあります。例えば、歯ぎしりや食いしばりなどで常に強い力がかかると、咬筋が過剰に発達して硬くなり、顎の痛みや頭痛を引き起こすことがあります。また、筋肉の肥大によって下顔面が大きく見え、いわゆる「エラが張った」印象になることもあります。このように、咬筋は噛むために重要な役割を果たす一方で、過度に緊張すると健康や見た目に影響を及ぼす可能性があるのです。

〇ボツリヌスがどのように働くか

「ボツリヌス」とは、ボツリヌス菌が産生するタンパク質を用いた治療薬のことです。ボツリヌス菌そのものは食中毒を起こす原因として知られていますが、医学的にごく微量を利用することで安全に治療へ応用できます。ボツリヌスが筋肉に作用すると、神経と筋肉の間で伝わる「動け」という信号を一時的にブロックします。その結果、筋肉はリラックスし、緊張が和らぎます。これはあくまでも一時的な効果で、数か月かけて徐々に元に戻っていくのが特徴です。つまり、ボツリヌスは筋肉を「麻痺させる」というよりも、「休ませる」と考えると分かりやすいでしょう。美容医療では表情筋にボツリヌスを注射してシワを目立たなくする施術がよく知られていますが、歯科ではまた別の目的で用いられています。

〇歯科で咬筋ボツリヌスを扱う目的

歯科で咬筋ボツリヌスを扱う大きな目的は、筋肉の緊張を和らげることです。例えば、次のようなケースに効果が期待できます。

・歯ぎしりや食いしばりの軽減
就寝中や日中の無意識な食いしばりは、歯や顎関節に大きな負担をかけます。ボツリヌスによって咬筋の働きを少し和らげることで、過剰な力をコントロールしやすくなります。

・顎関節症の症状緩和
咬筋の緊張が強すぎると顎関節に痛みや雑音が出やすくなります。ボツリヌスを用いて筋肉の硬さを取り除くことで、関節への負担を減らし、症状が和らぐことがあります。

・見た目の改善
咬筋の発達で顔の輪郭が角ばって見える場合、ボツリヌスにより筋肉の張りを抑えることで、フェイスラインがすっきりすることもあります。歯科治療における機能面の改善が主目的ですが、結果的に見た目にも良い影響を与えるケースが少なくありません。

〇まとめ

咬筋ボツリヌスは、歯ぎしりや食いしばりで悩んでいる方、顎の痛みや違和感がある方にとって有効な治療のひとつです。また、美容的なメリットも得られる可能性があります。ただし、効果の持続は一時的であり、定期的な施術が必要になる場合もあります。また、持病や体質によっては適応できないこともありますので、必ず歯科医師に相談し、自分に合った治療かどうかを確認することが大切です。

気になる症状が続くようであれば、西原ひだまり歯科までお気軽にご相談ください。

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