
コラムCOLUMN
朝起きたときに、あごまわりが重い・だるい・こわばっている…。そんな経験はありませんか?寝ている間のことなので自分では気づきにくいのですが、これらの症状の裏には“歯ぎしり(ブラキシズム)”が潜んでいることがあります。歯ぎしりは多くの人にみられる癖の一つですが、放置すると歯や顎関節に深刻な負担をかけてしまうため注意が必要です。今回は、この歯ぎしりの原因や影響、対策についてご紹介します。

〇気づきにくい「音のしない歯ぎしり」
歯ぎしりは、睡眠中に歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする無意識の行動です。多くの方が「音がしていないから自分は大丈夫」と考えがちですが、キュッと強く噛みしめる“クレンチング”型の歯ぎしりは音が鳴らないため、周囲にも本人にも気づかれないまま症状が進行することがあります。この噛みしめる力は、起きているときの数倍〜数十倍に達するともいわれ、歯やあごに想像以上のストレスが加わります。
〇歯ぎしりが歯とあごに与える影響
朝のあごの疲れやだるさのほかにも、歯ぎしりがもたらす影響は多岐にわたります。たとえば、歯がすり減って知覚過敏が起こったり、歯にヒビが入ったり、かぶせ物や詰め物が欠けてしまうこともあります。さらに負担が大きくなると、あごの関節に炎症が起きて口が開きにくくなる“顎関節症”につながる場合もあります。「歯がしみるようになった」「かぶせ物がよく取れるようになった」「頬の内側に噛み跡がついている」といった変化も、歯ぎしりの兆候として見逃せません。
〇歯ぎしりはなぜ起きる?主な原因
では、なぜ人は歯ぎしりをしてしまうのでしょうか。実は、はっきりした原因はひとつではなく、複数の要素が絡み合って発生すると考えられています。代表的な原因はストレスです。睡眠中に大脳の緊張を解くため、歯ぎしりという行動が無意識のうちに起こるといわれています。また、噛み合わせの乱れ、生活習慣、日中の強い食いしばり癖(TCH=Tooth Contacting Habit)なども大きく関係します。最近では、“スマホやデスクワークで姿勢が悪くなることが歯ぎしりを悪化させる”という報告も増えており、現代の生活環境が症状に影響していることがわかります。
〇歯ぎしりの対策は「気づくこと」から
もし、「自分ももしかして…」と感じたら、早めに歯科で相談することが大切です。歯ぎしりは自然に治ることは少なく、歯や顎関節のダメージが積み重なるほど治療が複雑になることがあるためです。
歯科では、お口の状態や歯のすり減り具合、噛み合わせを丁寧に確認し、必要に応じて“ナイトガード(マウスピース)”の使用を提案します。ナイトガードは寝ている間に装着するだけで、歯ぎしりの力から歯とあごを守ってくれる、とても有効な治療法です。
〇日常生活でできるセルフケアも重要
また、生活習慣の見直しも歯ぎしりの予防に役立ちます。日中に上下の歯を無意識に接触させ続ける癖がある場合は、「ふだんは歯を離す」ことを意識するだけでも顎への負担を大きく減らすことができます。就寝前にストレッチや深呼吸を取り入れ、リラックスした状態で眠ることも効果的です。
〇まとめ
歯ぎしりは、誰にでも起こり得る身近な症状です。しかし、適切なケアを行うことで、歯やあごへのダメージを確実に軽減できます。「朝、なんだかあごが疲れている」「最近歯がしみるようになった」という小さなサインを見逃さず、早めの対策を心がけましょう。
気になる症状が続くようであれば、西原ひだまり歯科までお気軽にご相談ください。西原ひだまり歯科のご予約・お問い合わせはこちらから
