コラムCOLUMN
口臭の原因は、ほとんどが口腔内にあるとされています。口腔内の問題である場合、食生活の見直し、口腔衛生の向上、専門家による対策によって、口臭の予防や改善が期待できます。
食生活の見直し
毎日の食生活を見直すことで口臭を防ぐことができます。ここでは、口臭を防ぐ食品と口臭を悪化させる食品について紹介します。
口臭を防ぐ食品
- 繊維質な野菜や海藻
- 果物
- レモンや梅干し
- 水
- 緑茶
- 牛乳
繊維質な野菜や海藻などのよく噛む必要のある食品は、唾液の分泌が増え、口臭予防ができます。同様に、レモンや梅干しも食べると唾液がたくさん分泌されるため、口臭の軽減が期待できます。唾液には、自浄作用という口腔内の汚れを洗い流す機能があるため、普段からよく噛んで食べることを意識することも大切です。
果物の中では、口臭に効果的なリンゴポリフェノールという成分を含むりんごや、酵素を多く含むパイナップルやキウイフルーツなどが、口臭予防によいとされています。
また、水を飲むことも簡単にできる口臭対策の1つです。口腔内や全身の乾燥を防ぐことで
唾液の分泌量も増え、口臭対策になるのです。水以外の飲料では、殺菌作用のあるカテキンが含まれる緑茶がおすすめです。カフェインも含まれるので、就寝前に飲むのは控えましょう。また、ニンニクを食べた時の口臭には、牛乳が効果的。口腔内に残ったニンニクが含む口臭成分を、牛乳の脂肪分が洗い流してくれます。
口臭が悪化する食品
- ニンニク
- キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の野菜
- 脂っぽい肉
- コーヒー
ニンニクにはアリシンという口臭の要因となる成分が多く含まれています。また、キャベツをはじめとしたアブラナ科の野菜には、インドールという成分が含まれており、食べかすとして口腔内に残ると腐敗したような臭いを発します。しかし、アリシンには疲労回復や血糖値上昇を抑制する効果があり、インドールもガン予防の効果があるとされています。積極的に摂取しつつも、その後の口腔ケアをしっかりと行いましょう。
脂身の多い肉は、体内で分解される際に悪臭を発するため、口臭の原因となります。口臭が気になるときは、ささみや赤身の多い肉をチョイスしてみてください。
コーヒーは、利尿作用があるため口腔内が乾くことや、口の中が酸性に傾くことから口臭の原因となることがあります。コーヒーを飲んだ後は、水を1杯飲むことで、口臭の改善が期待できます。
口腔衛生の向上
口臭対策には、口腔内を清潔に保つことが大切です。口臭の主な原因は、舌苔(ぜったい)やプラークなどです。舌苔は、舌の表面に食べかすや細菌、口腔内の粘膜などが剥がれ落ちたもので、白っぽい色をしています。また、歯と歯のすきまにはさまった食べかすやプラークにより、口臭が発生している場合も。
毎日の正しいブラッシングを行い、必要に応じて歯間ブラシ、デンタルフロス、舌クリーナーなどの補助清掃用具を活用し、口腔内を清潔に保ちましょう。
専門家による対策
口臭予防には、セルフケアの他に、歯科医院でのプロフェッショナルケアや定期検診を行うことが重要です。口臭の原因の中には、歯周病が影響している場合もあります。歯周病を予防することは、口臭予防にも繋がるのです。歯科医院では、歯科衛生士が専門の機械を使って行うPMTCというクリーニングを行います。ご自身ではなかなか届かない場所の汚れまでしっかりと落とし、磨き上げ、コーティングすることで、汚れがつきにくい歯に仕上げます。また、定期検診を受けることで、万が一歯周病が進行していても早期発見に繋がります。
まとめ
口臭に関する対策について紹介しました。食生活の改善や毎日のオーラルケアに加え、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けて、口臭を予防、改善していきましょう。
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